23Mar
一時期ほどのブームは去ったものの、いまだに根強い人気の魔法の調味料・塩麹。
塩麹ブームのおかげで、麹の持つ健康・美容効果がテレビや雑誌のメディアで取り上げられ、興味を持った人も多いのでは?
ただ、塩を相当量加えて作るのがこの塩麹。
塩分を気にしてる人には、ちょっととっつきにくくもあった調味料といえます。
その一方で注目されているのが、米麹を使った甘味料を一切使っていない甘酒。
酒粕の甘酒と違い、麹で作る甘酒はノンアルコールなので、お子さんやお酒が苦手な方でも飲めます。
麹の甘酒は、ブドウ糖が20%以上含まれ、ビタミンB群やミネラル、アミノ酸を多く含んでいます。
いわば、ブドウ糖・ビタミン・アミノ酸の点滴をしているようなものです。
麹で作った甘酒が「飲む点滴」と言われるのは、このような理由からでしょう。
実際、江戸時代・明治時代は夏バテ予防の疲労回復剤・栄養補強剤としても飲まれていました。
また、甘酒に含まれる麹に由来する食物繊維とオリゴ糖は、腸内環境を整えてくれます。
そのため、便秘や肌荒れなどを予防・改善体内の有害物質の排出に活躍してくれます。
そして腸は、体の臓器の中で最大の免疫器官です。
腸は体内にありながら外界と直に接してるために、体外から侵入してきた細菌や有害物質とまっ先に接する場所となります。
わたしたちの体を守るために、腸には多くの免疫細胞が集中しているのです。
腸内環境が整うことによって、美容だけでなく免疫力アップも期待できるなんて、甘酒はとてもすごい飲み物だと思いませんか?
麹で作ったノンアルコールの甘酒はお店でも買うことができますが、できればご自宅で手作りされることをおすすめします!
温度管理さえちゃんとできれば、安上がりに美味しく、甘酒をいただくことができます。
炊飯器の保温機能を使って作る方法もありますが、筆者がおすすめなのは、温度設定できるヨーグルトメーカー(タニカ・ヨーグルティア等)を使って作る方法です。
驚くほど簡単に、家にあるいつものお米が、あまーい甘酒になるので、嬉しくなってしまいますよ!
ところで、今は甘酒と言えば、冬にあたためて飲むのが一般的です。
しかし「甘酒」は夏の季語。
このようなところに、以前は夏の飲み物として定着していた名残がありますね。
■記事提供元サイト:ススギハラ食堂 -お気楽発酵手作り生活・旅日記-