18Apr
塩麹、麹甘酒、ヨーグルト、納豆、味噌などなど。今は空前の発酵食品ブームといえそうです。
元々これらの食品は、日本人の生活に欠かせないものでしたが、
戦後欧米化する食生活、外食産業の急成長、簡便さを売りにするコンビニ食やインスタント食品といった加工食の普及。
そして、このような食背景とともに、食生活の乱れから健康を害すようになり、
あらためて、発酵食品の深い旨みと健康に対するメリットが注目されています。
近年の食育への関心の高まりにあわせ、発酵食品のみならず、
マクロビオティック・ローフード等の解説・関連書籍の出版はあとをたちませんが、
30年も前に出版された、食と健康についての隠れた名著をご存知ですか。
その本は
体質と食物/秋月辰一郎著(クリエー出版)
わずか60ページほどのボリュームの本なのですが、
1980年初版から、今だに版を重ねて発売され続けています。
こちらの著者である秋月医師は、昭和20年8月、長崎で被爆されており、
その当時の体験、その後の経験則、そして医師としての科学的観点から、
日本の誇る発酵食品である味噌の健康効果について論じておられます。
今、発酵食品がブームになっているのは、
鳥インフルエンザの感染拡大や放射能問題といった
健康に対する不安が、日々増している時代を映してのことのように思えます。
人間の体質は人それぞれで、抱えている問題も個々異なります。
全ての人に当てはまるとはいえないかもしれませんが、
もし、食を通じての健康、発酵食品やマクロビオティックといったものに関心がある方には
ぜひご一読いただきたい名著です。
■記事提供元サイト:スギハラ食堂 -お気楽発酵手作り生活・旅日記-