12Mar
さて、見た目の良さが恋愛の心理において大切な役割をはたすことは、あなたもご存知かと思います。
恋愛心理のテクニックとして、ファッションとハロー効果に関する記事も、以前書きました。
しかし今回は、その「見た目」が恋愛心理のテクニックとしてさほど重要ではないという、一見すると矛盾した内容です。
今彼女がいない男性の立場でお考えください。
さて、あなたはいま、付き合っている人がいません。
彼女がほしいなぁ…と思っていたところ、友人のAから合コンの誘いがありました。
あなたは二つ返事で参加の返事をしました。
さぁ、合コンの会場につきました。
そこでは、友人Aがセッティングした、3人の女性がすでに待ってました。
その3人の、外見的な第一印象は以下のとおりです。
一人目 いかにも「美人!」という人。
街ですれ違ったら、ついつい振り返って目で追っちゃうくらいの人。
二人目 わりとどこにでもいそうな感じの人。
どこかで会っても、あまり記憶に残らなそうな人。
三人目 やっぱり、どこにでもいそうな感じの人。
誰かに似てるような、でも誰にも似てないような、特徴があまりない人。
(ちょっと表現が失礼かもしれませんが、わかりやすくするためのものなので、ご容赦ください)
さぁ、あなたはこの3人のうち、どの女性に魅力を感じますか?
どの女性の隣に座って、色々話したいと思いますか?
ではここでシンキングターイム…
…
…
…決まりました?
私はあなたと同じ男として、あなたの心が読めます。
おそらく、一人目の人を選びましたよね?
鼻の下が伸びるのを隠しながら、隣に座ろうとしますよね?
男として、その気持は良くわかります。
「ちょっと待て、やっぱり恋愛において外見は重要じゃないか。」
という声が聞こえそうですが、ちょっと待って下さい。
前置きが長くなってしまいましたが、このように外見が重要なファクターとなるのは、実は先に書いた「あなたはいま、付き合っている人がいません。」という状態だからなのです。
いま、彼女がおらず、付き合う相手を探している・選ぼうとしている段階においては、外見というのは大きな影響を及ぼします。
さてここからが本論です。
では実際に、付き合い始めるとどうでしょう。
じつは実際に交際が長続きしているカップルにおいては、外見の良さというのはさほど重要ではないのです。
それよりも大切なのは「相性」です。
これは「釣り合い仮説」と呼ばれますが、交際しているカップルにおいては、お互いの身体的な魅力のレベルは同じものとなりやすい傾向があることが、社会心理学における調査研究で明らかになっているのです。
ですので、恋愛心理におけるテクニックとして、第一印象の段階では外見が大切なこともありますが、その恋愛を長続きさせるためには「相性」が大切ですので、いかに相手との相性がいいものとなるかを考えることも、大切なことと言えますね。
■記事提供元サイト:ストレスとやる気の心理学