20Aug
香月日輪の『妖怪アパートの幽雅な日常』を購入。タイトルを見て、以前から気になっていた本でしたが、
内容がホラーかなと思いこんでいたので、なかなか購入するきっかけがつかめませんでした。
ホラーは苦手なのです。
でも、読んでみたら、妖怪や、幽霊や、魔物など、不思議な登場人物はたくさんいましたが、ホラーではなくて、ファンタジーでした。
ホラーは「人間にはどうにもできないもの」が描かれるのですが、
ファンタジーでは「人間の力で困難が乗り越えられる」ことが描かれます。
そういう意味で、私は「ファンタジー小説」が好きなのです。
この『妖怪アパートの幽雅な日常』も、困難を乗り越えるお話。
両親を亡くして、ひとりぼっちになった主人公。
高校生・稲葉 夕士の成長の物語と言えます。
ジャンルとしては「ライトノベル」ですので、サラっと読めて、面白いですが、内容は深いと感じました。
稲葉夕士は、高校進学をきっかけに伯父の家を出て、寮生活をはじめるはずでした。ところが、火事で寮が焼失してしまい、妖怪アパートと呼ばれる「寿荘」に部屋を借りることになります。
アパートの不思議な住人との生活の中で、稲葉 夕士は色々なことを学んで行くのです。
日常生活の裏には、実は、こんな世界があるのかもしれませんね。
実際目の当たりにしたら怖いですが、それでも、人間以上に、人間的な生活が送れるのではないかと、ちょっとうらやましいような気もしました。
気持ちが温かくなって、私も心豊かに生きていこうと、そう思えるお話でした。
■記事提供元サイト 芸能ネタとズボラ飯 ミーハー主婦・茎葉の日記