7Sep
私たちは、テレビ、パソコン、スマートフォン、室内照明などから、
毎日様々な光の刺激を受けています。
このような人工的な光源から発せられる青色光は、
「ブルーライト」と呼ばれていて、
人体に何らかの影響を与えていると考えられています。
ブルーライトとは、波長が380~500nmの領域にある青色の可視光線のことで、
太陽光、蛍光灯、白熱灯などにも含まれています。
朝から昼にかけて、青空の下で浴びるブルーライトは、
身体本来のリズムを取り戻すために必要な光ですが、
問題になっているのは、近年普及している白色LEDです。
白色LEDの白い光は、青色の光源と黄色の蛍光体が組み合わさっているので、
同じ強さの光でも、ブルーライトが含まれる量が多くなってしまうのです。
このブルーライトを長時間浴びることで、人間の眠気を誘う脳内分泌ホルモン、
メラトニンの生成が抑制されます。
そのために体内時計(サーカディアンリズム)が狂ってしまい、
睡眠障害、鬱病、肥満、ガンなどの病気を引き起こす原因になっています。
子どもの目は大人に比べて光に弱いので、ゲーム機器などから
発するブルーライトも問題になっています。
また、欧米人の失明原因のトップである「黄班変性症」を患う
可能性が高いという研究報告もあります。
このように、光刺激と様々なホルモン分泌の関係、
また、自律神経などの神経系から、脳機能への影響の懸念などが
明らかになってきています。
人体に及ぼす影響が多く挙げられていますが、
ITツールは、私たちの生活には欠かせない物になっているので、
うまくつき合っていくための対策が必要です。
使用する際に気をつけたいことは・・・
☆テレビ、パソコン、スマートフォン、ゲーム機等の画面を見る時は、
ブルーライト対策用メガネやフィルターを利用する。
・・・目に与える影響を50%以上も削減できます。
☆目と画面の距離が、近づきすぎないように注意する。
☆暗い部屋で画面を見ない。
☆眠る前の2~3時間は、使用を控える。
☆夜の照明は、白熱灯や蛍光灯を利用するか、
ブルーライトを抑える機能付きのLED照明を使用する。
ブルーライトの健康への影響については、今後も研究されていくようです。
■記事提供元サイト:老けない~こだわり美肌・美ボディへの道