20Jul
7月19日、フランスのパリで行われた、なでしこジャパンとフランスとの試合を、深夜の生放送で見ました。
ロンドン五輪の前哨戦となる大事な親善試合。試合開始とともに、意外な展開を見せます。
フランスが中盤でのすばやいチェック、縦へのスピードを活かした速攻などで、日本を圧倒。なでしこジャパンが得意とするバルセロナ式ショートパスも影をひそめるという不安な立ち上がり。
前半24分に速攻から先制され、後半の29分にはセットプレーからヘディングシュートを決められてしまいました。
終わってみると、2対0の完敗。ロンドン五輪で金メダルを目指すと公言しているチームとしては、物足りない内容nの試合でした。
まあ、フランスのホームでの試合ですし、フランスが本気モードだったのに対し、日本は調整段階という感じで、コンディションに差があったことは間違いありません。
この時点で、勝ち負けはあまり関係ないわけですが、先日はアメリカに4対1で大敗しただけに、ロンドン五輪での本番は大丈夫なのか、という声が浮上しそうです。
はっきりしたのは、なでしこジャパンは、決してダントツに強いチームではなということ。厳しい接戦の中で、勝利をもぎとらないかぎり、メダルへの道は険しいという事実です。
一方、女子サッカーフランス代表は、滑らかで、速く、そして美しい、素晴らしいプレーを見せてくれました。なでしこジャパンが完全にフィットした状態で、戦闘態勢に入らないかぎり、勝てないチームだと感じました。
なでしこジャパンは、チャンピオンチーム。ドイツのワールドカップで見せた、挑戦者ならではの無欲で、ひたむきなプレーを、ロンドン五輪で、もう一度期待するのは、酷かもしれませんね。
W杯でのドイツ戦、あの鬼気迫る闘志は、甦るのでしょうか。
泣いても笑っても、ロンドン五輪の本番まで1週間を切りました。結果はともかく、なでしこジャパンらしい、流れるような華麗なパスサッカーを、思う存分、披露してもらいたいものです。
■記事提供元サイト「夢路塾」