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おふくろの味は「ロールケーキ」。私の味覚を作ったのは母の愛でした


母の味おふくろの味、というと、何を思い浮かべますか?
煮物、お味噌汁、肉じゃが・・・など、たくさん出てくると思います。

私の場合は、「ロールケーキ」です。

あ、いえ。
母の名誉のために言いますと、私の母は料理上手で、もちろんご飯もおいしいんですよ。

でも、「ロールケーキ」なんです。

子どもの頃、父が仕事の付き合いのため、外でお金を使うことが多い時期がありました。
父の稼ぎが、まだそんなにあるときではなかったのでしょう。
やりくり上手な母でしたが、月末にお金がなくなって、おやつが買えなかったことが何度かありました。
やせの大食い、大食漢で消化も異常に早く、すぐにお腹が空いてしまう子どもだった私は、おやつがないとお腹がぺこぺこになります。
学校から帰ってきて、十数分おきにお腹空いたおなかすいた、と言う私に、母はきっと困ったことでしょう。
母も、私に食べさせたくないわけではなかったでしょうから。

そんなとき、母が家事の合間に時折焼いてくれたのが、ロールケーキでした。

祖父が、母の嫁入り道具に買ったオーブンレンジ(何と、30年以上も現役ばりばりのツワモノ!)についていたレシピで、たしか一時間もかからずに焼き上げていたと思います。
生地を焼いたら砂糖水を塗って、その上にアオハタのイチゴジャムを塗り、くるくると巻きます。
直径は15cmくらいでしょうか。
レシピに書いてある焼成時間がちょっぴり長いのか、はたまたオーブンの温度が少し高いのか、水分がかなり飛んでいるので、口の中の水分をかなり持っていかれます。

でも、子どもの私は、そのロールケーキが大好きでした。
焼きあがったロールケーキの甘い香り、キツネ色にこんがりと焼けた生地。
目を輝かせて次々に口へと放り込み、案の定激しくむせて死ぬ思いをする・・・というのがお約束でした。
ゆっくり食べればよかったのでしょうが、それだけ急いで頬張るほど、おいしかったんですね。
おいしくて、お腹が満たされて、母のロールケーキを食べると幸せいっぱいでした。

そんな私も成人し、就職して、実家に入れるお金以外は自分のお小遣いとして使えるようになりました。
本当に贅沢なことなのですが、お金の有難みがよく分かっていなかった私は、デパートの高いケーキをしょっちゅう買って食べていました。
物産展で県外のおいしいケーキ屋さんが出展すると聞けば会社帰りに買い、おいしいと評判のお店が限定で出展する話を聞けばわざわざ電車賃を払って買いに行き、そうして何年か、色んなケーキを食べました。

どのケーキもふわふわしっとりで、食べたときには「おいしいなぁ」と思うのです。
ですが、もう一度食べたいか?と聞かれると、うーん、と悩んでしまいます。
なぜなら、食べたときにはおいしいと思ったはずなのですが、どんな味だったのかをよく覚えていないんですね。
今はもう、どのお店の何のケーキを食べたか、ほとんど記憶にありません。

大人になっても、ふと「ああ、あれ食べたいな」と思うのは、咳き込みながらも口いっぱいにほおばって食べた、あの母のロールケーキなのです。

娘のために、忙しさの合間を縫って焼いてくれた、母のロールケーキ。
どんな高級なケーキよりも、私の記憶に残っています。

なので、数ある母の料理の中で、私のおふくろの味は「ロールケーキ」なのです。

あなたのおふくろの味は、何ですか?

■記事提供元サイト:一人暮らしレベルアップの道

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