5Apr
殊能将之が亡くなったらしいですね。
覆面作家だったんで、なんかちょっとピンとこない部分がありますが…
作風はペダンチックな小ネタを多量にぶち込んで、なおかつ読みやすくわかりやすいというちょっと変わった感じでしたけど…
デビュー作の「ハサミ男」以上の衝撃のある作品はその後書けなかったし、2004年の「キマイラの新しい城」以降は作品を短編の一作しか発表していなかったので、ちょっと忘れかけられてた作家じゃないかな。
デビューが1999年なので、2004年というと5年ぐらいしか実質作家活動してなかったんですね。
私としては、殊能将之の最高傑作は、「黒い仏」ですけどね…
これを推理小説として人に勧めたらどのような反応が返ってくるのかわかるだけに…怒るか、呆然とするか…どちらかじゃないかな…
なので…勧めにくい…
ジャンルとしては、バカミス。
もうこれだけで拒否反応が出る人はでるだろうな…
でも、殊能将之はあの受賞作が賛否両論という話題先行型の「メフィスト賞」作家なんだから、最高傑作がバカミスでもいいのだ!
あ、知らない人のために言っておくと、
バカミスというのは「「バカバカしいミステリー」の略です。
ご冥福をお祈りいたします。
ただもう一度ぐらいはあの超絶技巧的なバカミスが読んでみたかった。
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