30Apr
アメリカ、タイムズ誌が毎年発表している「世界で最も影響力のある100人」に、「人生がときめく片づけの魔法」の著者、近藤麻理恵さんが選出されました。
ちょうど私も、近藤さんの本を読んでいたところだったので、興味深くそのニュースを見ました。
「人生がときめく片づけの魔法」を読んでみて、共感できる部分と、できない部分が半々くらいありました。
おそらくは、住んでいる環境や、育ち方などによって考え方は違ってくるからだと思います。
その中で、共感して、つい笑ってしまった部分が1つあります。
それは、「捨てるモノを家族に見せてはいけない」というところ。
これは、とてもよくわかりましたし、私も経験したことがあります。
もう15年か20年前のことになります。祖母が健在だった頃の話です。
当時はまだ当然、ときめく片付けとか、断捨離という言葉はありませんでした。
台所で使っている食器に飽きてきたので、使っている食器を処分して、結婚式の引き出物などでいただいた新しい食器と取り替えようと計画しました。
新しい食器になれば、きっと気分も変わるし、食器の整理にもなるなと考えました。
食器棚の食器をこれからも使うものと、使わないものに分け、家族分の枚数だけを残し、あとは捨てることにしました。
そして、燃えないゴミの日の朝、指定の袋に入れて収集場所に運びました。
後から考えると、食器を割るなどして使えないようにしてから捨てるべきだったかなと思うのですが、その時は、そんなことは頭にありませんでした。
捨ててスッキリさせてから、空いた棚に、新しい食器を置こうと楽しみにしていたのです。
ところが…… ひととおり家事を終えて台所に戻ってみると
食卓の上にあるじゃないですか。
捨てたはずの食器が、そっくりそのまま……
「もったいない、まだ使えるから持って来たよ」
祖母が、ゴミ収集所から拾ってきたのでした(笑)
模様替えして新鮮な気分になろうという私のもくろみは砕かれてしまいました。
実は、その時、祖母がゴミ収集場所から拾い戻した食器は、未だにそのまま使い続けています。
祖母との思い出の食器ということで、今ではなつかしく大切に使っています。
■記事提供元サイト:断捨離ズボラ主婦100均活用生活