18Nov
多くの人が夢を求めて購入する宝くじ。もし1等が当選したら、あれが欲しいな。これも買いたいな。と、いろいろな夢が広がります。
宝くじの高額当選の確率は決して高くはありません。むしろ、当たらない確率のほうが圧倒的に高いですよね。
その決して高くはない高額当選の確率を少しでも高くしようと、お友達同士や職場内で共同購入という方法をとられる方も少なくありません。
もし、お友達同士や職場内で共同購入した宝くじで高額当選が出たとしたら、その分配金をどのようにすればいいと思いますか?
実は、高額当選したからといって、喜んでばかりはいられないんです。この分配金を巡って争いにならないとも限りませんので、しっかり把握しておいてくださいね。
宝くじの当選金には税金はかからない。
まず、宝くじの当選金には基本的に税金はかかりません。なので、たとえ高額当選したとしても申告する必要はないんです。
ただし、その宝くじの当選金を資金として事業をはじめたいとか、土地や家を購入したいという場合には注意が必要です。
「その金銭はどこから入ってきたものなのじゃ??正直に申せ!!」と、税務署のお代官様に問われることもあります。
でも、心配ありません。5万円以上の宝くじ当選金はみずほ銀行で受け取ることになりますが、その際に当選証明書をもらっておけばいいのです。
「資金は宝くじの当選金です」と話し、当選証明書を提示すれば何の問題もありません。
共同購入した宝くじで1等が当選!さあ、どうする?
わかりやすくひとつの例で紹介しましょう。
当選日に当選番号を確認すると、何と3億円が当選しているではありませんか。
そして、いよいよ当選金の受け取りのためにみずほ銀行へ….。
当選金は3億円ですから、6人で分配すればひとり5千万円ということになります。
基本的に宝くじの当選金は非課税なのですから、5千万円がまるまる入ってくることになるはずですよね。
ところが、実際には違うのです。
もし、宝くじを管理しているA子だけが当選金の受け取りに行ったとしたら、他の5人に分配する金額に対しては贈与税が課税されてしまいます。(分配金が110万円以下の場合は課税されません)
さて、どのくらいの贈与税が課税されると思いますか?びっくりしますよ!
(贈与額 ? 基礎控除額) × 税率 ? 控除額 =贈与税
これが計算式になるのですが、5000万円の分配の場合は
- 基礎控除額:110万円
- 税率:50%(金額により税率は変動)
- 控除額:225万円
(5000万円-110万円)×50%-225万円=2220万円
なんと、2220万円という贈与税がかかることとなり、実際に手元に残るのは2780万円になるのです。しかも、当選金を受け取りに行ったA子には税金が課せられません。ひとりだけ5000万円をまるまる受け取れることになります。
これでは争いのもと!
いくら当選金受け取りという手間をA子が引き受けてくれたとしても、同じ金額を出して共同購入した者としては納得いかないでしょう。
全員で当選金を受け取りに行きましょう。
では、どうすれば良いのかというと、答えは簡単で共同購入した全員で当選金を受け取りに行けばいいのです。
もし、都合が悪くて一緒に受け取りに行けないという人がいても、署名・捺印がある委任状があれば大丈夫!無事みんなで5000万円ずつ受け取ることができ、税金もかかりません。
ようするに、上記の例なら6人で共同購入したんですよ!と証明できればいいということです。
ひとりなら数枚しか買えないとしても、みんなでお金を出し合えば100枚、200枚と宝くじが買える。
たくさん買ったほうが当選の確率が高くなる!ということで、宝くじを共同購入する人は多いですが、当選金受け取りの際にはみんなで受け取りに行くようにしてくださいね。
■記事提供元サイト:コンビニスイーツでおうち生活